茨城県土浦市の婦人科、産科 石川クリニック

葉酸について【特に、これから妊娠を希望される方へ】

葉酸を十分にとりましょう
-あなたのご家族やお子さんのためにも-

葉酸は、ビタミンB群の水溶性ビタミンで、細胞の分化に不可欠です。このため、細胞の分化の盛んな胎児では、特に葉酸が重要です。
受胎前後に十分量の葉酸を摂ることで、二分脊椎(にぶんせきつい)や無脳症などの神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)のリスクが低減できることが、多くの研究から明らかになってきました。

厚生労働省では、妊娠を希望するすべての女性に、1日400マイクログラムの葉酸を摂ることをおすすめしています。でも、すべての女性が計画的に妊娠するわけではありません。ふだんから葉酸をはじめその他のビタミンを多く含む、栄養のバランスがとれた食事を心がけることを、お勧めします。

Q1.葉酸とはどんな働きをもつビタミンですか?

葉酸は、細胞の中でホモシステインというアミノ酸がメチオニンというアミノ酸に変換される反応を、助ける 働きをしています。メチオニンは、たんぱく質の合成に必要です。また、細胞増殖に必要なDNAの合成にも 必要です。特に妊娠初期は、胎児の細胞増殖が盛んなので、葉酸が大変重要です。

Q2.葉酸はどんな食品に含まれているのでしょう?

葉酸は、ほうれん草などの葉ものの野菜や果物、豆類、レバーなどに多く含まれています。

Q3.普段の食事で、どれくらい葉酸がとれますか?

平成10年度の国民栄養調査データから、20~30歳代の女性で1日平均約300マイクログラムの葉酸をとっていることがわかりました。それに対して、野菜類を多くとっている60~70歳代の女性では、1日平均約400マイクログラムとっています。以上の結果から、ふだんから野菜や果物をとることの大切さがうかがえます。

Q4.葉酸をとりすぎると、体にどんな影響がありますか?
現在までのところ、葉酸のとりすぎによる疾患はみられていません。1日に1000マイクログラム以上の葉酸をとると、ビタミンB12欠乏症による「巨赤芽球性貧血」という病気を診断しにくくなることがしられています。しかし、この「巨赤芽球性貧血」は若い人ではめったにみられません。

Q5.神経管閉鎖障害とは、どんな疾患ですか?

神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄などの中枢神経系のもと(神経管)が作られる妊娠の4~5週ごろにおこる先天異常です。我が国では、出生した赤ちゃん1万人に対して約6人の割合でみられます。神経管の下部に閉鎖障害が起きた場合、これを「二分脊椎」といいます。二分脊椎の起きた部位では、脊椎の骨が脊髄の神経組織を覆っていないため、神経組織が障害され、下肢の運動障害や膀胱・直腸機能障害がおきることがあります。神経管の上部で閉鎖障害が起きると、脳が形成不全となり、これを「無脳症」といいます。無脳症の場合、流産や死産の割合が高くなります。

Q6.葉酸をとっていれば、神経管閉鎖障害をすべて予防できますか?

すべての神経管閉鎖障害が葉酸の摂取不足だけでおこるわけではありません。ですが、葉酸不足によって引き起こされると考えられる場合、とそれ以外の原因によるものとを見分ける方法は、残念ながらありません。

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